「家の鍵を失くしたことに気づいたら何をすればいいの?」
「家の鍵の紛失を未然に防ぐ方法は?」
上記のような疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。
外出した際に、持ち出した家の鍵を失くすことは誰にでもありえます。鍵の紛失に気づいた直後は、パニックで正常な判断ができないかもしれません。しかし、そんなときだからこそ心を落ち着けて行動する必要があります。
本記事では、家の鍵を紛失したときにすべき行動や未然に防ぐ対策を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
家の鍵を紛失したときにすべき5つの行動
家の鍵の紛失は、家の中に入れなくなるだけではなく、拾った人に不法侵入されるリスクが高くなってしまいます。家の鍵を失くした際は、すぐに対処が必要です。ここでは、家の鍵を紛失したときにすべき行動を紹介します。
鍵を失くした心当たりを探す
鍵を失くしたと気づいたとき、まずは落ち着いて心当たりを探しましょう。いつもと違う場所にしまっていないかや、カバンの隅の方に押し込まれていないかなど、身近なところから当たりをつけます。
自分の身の回りにないと感じたら、その日の行動を振り返ってみましょう。立ち寄った店舗や利用した交通機関があれば、すぐに鍵の落とし物がないか連絡が必要です。直接店舗に訪れる場合は、来た道を戻って落としていないか確認しながら向かいましょう。
また、ポケットに鍵をしまう癖がある人は、ハンカチや財布を出したときに落とした可能性があります。ハンカチならトイレ、財布ならコンビニや駐車場、自動販売機の設置場所が怪しいです。タバコを吸う人なら喫煙所も候補になります。
警察に遺失届を出す
心当たりを探しても見つからなかった場合、警察署か交番に遺失届を出しにいきましょう。親切な人が警察署に届けてくれた際に、返却のために警察から連絡を受けられます。
また、警察での遺失物の保管期限は3ヶ月です。3ヶ月を過ぎると家の鍵が手元に戻ってくることはありません。遺失届の手続きは、数十分程度で終わりますので、可能なら鍵を失くしたと気づいたその日、遅くとも翌日までには行ってしまいましょう。
もし忙しくて警察に行く時間がない人は、ネットやメールでの遺失届の提出を受け付けているところもあります。住んでいる地域の遺失届の提出方法をチェックしてみましょう。
鍵の交換を業者に依頼する
家の鍵を紛失した場合、合鍵の作成だけでなく鍵交換をおすすめします。家の中に入れた安心感から合鍵を作って満足しがちですが、家の鍵は失くしている状況です。
家の鍵を失くした状況を見られていたり、誰かに拾われて不法侵入されたりする可能性があるため、防犯上の不安が残ります。家族や自分の身を守るためにも、鍵交換まで実施しましょう。
鍵の紛失を管理会社に報告する
賃貸として借りている家の鍵を紛失した際は、管理会社への報告を忘れないようにしましょう。管理会社はセキュリティ面から鍵の数管理を行っているため、鍵の紛失を隠しても退去時にバレます。
また、持ち家ならばすぐに鍵交換を行っても問題ないですが、賃貸の場合は管理会社に所有権があるため、勝手に交換はできません。管理会社に内緒のまま鍵交換を行うと、違反行為に該当する可能性があるため注意が必要です。管理会社に連絡した上で、指示に従いましょう。
もし管理会社の連絡先がわからなかったり、気づいたのが深夜で連絡がつかなかったりする場合は、鍵専門業者に連絡すれば対応してもらえます。管理会社の営業時間が待てなければ、鍵開けを依頼しましょう。
火災保険を利用できないか確認する
家の鍵を失くした際は、すぐに鍵専門業者に依頼するのではなく、火災保険を利用できないか確認しましょう。火災保険の中には、災害による損害だけではなく、家の鍵を紛失した際にも保証を受けられるプランがあります。
賃貸に住んでいる人は、契約時に火災保険へ加入している場合がほとんどです。鍵の解錠や鍵交換が無料になるケースは少ないですが、一部料金を負担してくれるため確認しておいて損はありません。
鍵の紛失を未然に防ぐ3つの対策
鍵を外に持ち出し続ける限り、紛失するリスクは避けられません。ここでは、鍵の紛失を未然に防ぐ対策を紹介します。
キーホルダーを付ける
鍵にキーホルダーを付けておくと、ポケットから落としたときに音で気づけたり、鍵が特徴的になるため警察が見つけやすくなったりします。
また、鍵をリールキーホルダーに付けてカバンやズボンに引っ掛けておけば、壊れない限り落として失くすことは防げるでしょう。キーホルダー自体は、100円均一に行けば売っているため、お手軽に鍵の紛失を防ぐ対策ができます。
スマートタグ(紛失防止タグ)を付ける
スマートタグは、BluetoothやGPS機能を利用してスマートフォンとペアリングし、取り付けた物を追跡するアイテムです。紛失防止タグとも呼ばれ、鍵に取り付けておくと、指定された範囲からスマートフォンと離れた場合、音や光を発して知らせてしてくれます。
また、スマートタグは、スマートフォンに通知を送る機能もあるため、最後に接続が切れた場所を特定できます。外出先で落としてしまっても、すぐに戻れば見つけやすくなるでしょう。
後付けできる電子錠を導入する
鍵にキーホルダーやスマートタグを付けたとしても、失くすリスクをゼロにはできません。しかし、スマートロックのような後付けできる電子錠を導入すれば、スマートフォンで扉を開閉できるため、鍵を持ち運ぶ必要がなく、外出先で鍵の紛失を防げます。
ただし、後付けの電子錠の導入に購入が費用がかかります。スマートフォンを家の中に忘れたり、電池切れになったりすると閉め出される可能性もあるため、トラブルがないとは言えません。鍵を失くすリスクとコストを比べて、後付けの電子錠を導入するか検討しましょう。
家の鍵を紛失した際のNG行為3選
家の鍵は生活に直結する大事なものであるため、紛失に気づいた直後は焦って普段ならしない行動をしてしまうことがあります。
ここでは、家の鍵を紛失した際にしてはいけない行動を解説します。
SNSで鍵を失くしたことを発信する
SNSで不特定多数に向けて、鍵を失くしたことを発信してはいけません。もし過去の投稿から住所や鍵を失くした場所を特定されると、他者に拾われて悪用されるリスクが上がります。
また、情報提供者を装って、全く関係ない個人情報を引き出そうとしてくる人もいるかもしれません。鍵を失くしたことは、家族や信頼できる友達にだけ話して、捜索に協力してもらいましょう。
ピッキングで鍵を開けようとする
家の中に合鍵があるからといって、専門業者への鍵開けや鍵交換に高い費用をかけないようにピッキングで鍵を開けようと考えないようにしましょう。
素人のピッキングでは、最近の防犯性の高い鍵を解錠できる可能性は低いです。さらに、ピッキングを試しているうちに、鍵穴内部のシリンダーを傷つけたり、鍵穴内でピッキング道具が折れたりして二次被害につながります。
また、仮にピッキングが成功したとしても、家の鍵を失くしている事実は変わりません。悪意のある第三者に拾われて、空き巣に入られるリスクは残ったままです。ピッキングするくらいなら、素直に鍵専門業者に鍵交換を依頼しましょう。
鍵探しを諦めて放置する
鍵探しを諦めて放置したままにしておくと、鍵を拾った第三者に悪用されるリスクがあります。たとえば、拾った鍵で家に侵入されて貴重品を盗まれたり、泥棒とはち合わせて危害を加えられたりする可能性があります。
また、警察に遺失届を提出したから安全だと勘違いしないようにしましょう。遺失届提出時点では、まだ鍵は発見されていません。安全のためにも、鍵交換といった対策が必要です。
まとめ
今回は、家の鍵を紛失した際の行動や未然に防ぐ対策、NG行為を解説しました。家の鍵は、外出するときに必ずといっていいほど持ち運ぶ小物です。ポケットやバッグにそのまましまっている人は、物を取り出した際に落とすケースがよくあります。
落とした家の鍵を悪意を持つ第三者に拾われて利用されると、家に不法侵入されるといった不利益が生じるリスクが高くなります。そのため、家の鍵を紛失した直後の対応や未然に防ぐ対策が大切です。家の鍵を紛失したときは、焦らず冷静に行動することを心がけましょう。